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  セミナー実施報告  
 

「死を受け入れることで、生きるエネルギーが沸いてくる」
〜福祉の現場で「笑い」を届けながら感じた、「生きる」ということ〜

 
    講師:笑う介護士 袖山卓也氏
日時:
2003年11月30日(日) 13時半〜16時半
 
    (13時開場、13時半〜15時講演、その後質問タイム&交流会)
場所:
代々木区民会館→地図 TEL 03-3370-7741
     渋谷区代々木 3-51-8 JR 代々木駅徒歩7分、小田急線 南新宿駅徒歩5分
費用:5000円(税込・当日払)
主催:有限会社 私には夢がある→詳細を見る
申込:終了しました。
 

 

講師:袖山卓也氏(笑う介護士)

 
    1972年4月1日生まれ、現在31歳。愛知県名古屋市在住。社会福祉士、介護福祉士、愛知県介護支援専門員、臨床検査技師等の資格を有する。しかし「福祉に資格なんて必要ない」が本人の理念。本人も医療から転身した際、無資格未経験にて介護の現場に飛び込み、現場にて経験を積みつつ、介護の倫理・理念を心に蓄積してゆく。2000年4月より、“デイサービスセンター フィエスタ大久手”の施設長を勤め、「笑う介護士」の異名をとる。ほとんど無資格未経験の職員を集め、現在のサービス完成に至る。詩集『生きる本』『生きる本2』では、若者から高齢者にまで心を共鳴させるメッセージを放つ。2003年4月、絵本『“大きな家”を見てごらん!』(草炎社)を出版。

◇袖山卓也さんHP http://www.geocities.jp/waraukaigosi/top.htm
◇袖山卓也さんがTV出演されたときのレポート
http://plus1.ctv.co.jp/webdoc/2003/0115/01.html
http://plus1.ctv.co.jp/webdoc/2003/01161/01.html
 

 

内容

 
 

●お年寄りに「笑い」を届ける福祉の現場。
●サービスのバロメーターは、“お年寄りの笑顔”。
●心と心が通い合う、コミュニケーションのとり方。
●人として信頼し合い、心の受け渡しを行う。
●「死」と向き合うことで、深く感じた「生」。
●死から逃れるのではなく、死ぬまでをどう生きるか。
●「福祉」と「笑い」を通して、見えてきたもの。
●死ぬことが恐くなくなる話。
●一番大切なもの。

 

 

袖山さんの言葉(詩集より抜粋)

 
 

「“生きること”と“死ぬこと”を 合わせて人生とし 一生懸命生きることが大切なのである 人間は絶対死ねるのだから 死への恐怖ではなく むしろ死への安堵を抱いて生きていくべきなのである 幸せだ」

「人というものは “人が死ぬ”ことは知っているが “自分が死ぬ”ことを知らない 人は死ぬことが恐いのではない それがいつ訪れるかを知ることが恐いのである」

「人は未来を知らずに生きている それが不安と期待を共存させている 不安と期待のバランスを取ることで 生はなりたっている」

「嘘には二つのものがある 一つは“自分を守るためのもの” もう一つは“相手を守るためのもの” 私は後者を肯定する」

「“虚勢”という言葉がある “何の裏づけも無い勢い”のことであり軽視されがちである しかしその時点で裏付けがなくとも 後に必ず実現し得る真なる勢いを確信した上で あえて虚勢を張るなら それは“自信により裏付けられた勢い”であり すでに虚勢ではない」

「外見は両親が創ったもの 内面はあなたが創るもの」

「人の価値観に作用する権利など 誰にも許されてはいない そこで人を非難することなど 無駄!無駄!無駄! 自らの価値観こそを向上させていくのみ」

「見知らぬ人の心の中に ズケズケと入っていっても仕方がない それは不親切の押し売り 私は 知った人の心の中で 絶対支えになる」

「生きる人にとってもっとも必要なもの それは 心の支えになる人」

「どうしても人間臭く生きてしまう 理想とは程遠い不完全を何気なく生きて行ける “人”って そんな存在である」

「人の底力は計り知れない しかし人はその持てる力を思う通りには使い切れていない 進化した脳がそれを邪魔している この矛盾は本当に面白い こんな人間臭さが 好きでもあるのだが」

 

 

参加者の感想

 
 

●本日、出席させて頂いたHと申します。講演の準備お疲れさまでした。そして、素敵な笑顔と講演ありがとうございました。今日は、何か特別視していた介護、福祉に関して、“人が、人を助けるというごく当たり前のこと、当然のことなんだ“と気づかせてくれた袖山様、岩崎様に感謝感謝です。死を目の当たりにしてこられた袖山様からでる言葉に「生きる」ということに対する力強さが感じられました。死んだら何もできない、それで終わり。生きていれば、つらいこともあるが、楽しい経験もできる。だから、生きていこう!と訴えられた気がしました。(H.A)

●昨日は、とってもすてきな時間をありがとうございます。当日、それも一時間前にメールをいれて参加いたしました。メールに簡単に書きましたが、次男は養護学校に通う11歳の男子です。息子の将来を考えながら、それって世の中が住みやすくなることにつながるなあ、なんて思いながらイメージをふくらましているところです。国や都とか区にお世話になるばっかりでなく、なにか方法があるのでは、あまりにも漠然としていますが、袖山さんががんばっているからわたしもやったるでー、とまんまとはまってしまいました。(I.N)

●私も岩崎さんと同じように深夜のテレビで袖山さんの存在を知ったのですが、テレビでお見かけした時と変わりなくエネルギッシュでとても素敵な方でした。袖山さんのあのエネルギーはどこから来るのだろう、どうしてあんな風に高齢者の方に接することが出来るのだろうと興味を抱き参加させて頂いたのですが、お話を伺ってよく解りました。本当にタイトル通り「死を受け入れることで、生きるエネルギーが沸いてくる」なんですね。私はボランティアで福祉の現場に立ち合っていますが私も袖山さんと同じように、障害を持っている人をお世話することは特別なことではないと思っています。いつ自分の身に降りかかるかわからない、自分の身にそういうことが起こるかもしれない、という話をして下さった時にとても共感できました。お話を伺いとても参考になり、私の中の想いがまた一つ増えました。袖山さんのようにすぐにはエネルギッシュになれないかもしれませんが、そうなれたらいいなと少しずつでも前向きに元気よく生きていけたらなと思いました。(O.K)

●きょうは袖山さんのお話を聞けてほんとによかったです。セミナーの一受講者として、
福祉とはどういうことなのか、いま、福祉の現場はどうなっているのか、袖山さんの考える福祉とは?を聞いていた部分とそうでない部分がありました。そうでない部分というのは、「死について、生きるということ、自分の人生について考える」ということです。引っかかった言葉は、「人を見殺しにすると、自分も死ぬ。」「特別扱いしている気持ちがだめ。やってあげてる、に陥るとだめ。」ちょっと個人的なことをいいます。わたしは、15年前に母親を、7年前に父親を亡くしています。母は、肺がんでしたが近所の医者の診断ミスもありガンであることがわかった翌日に大きな病院に入院して手術もできず、余命もはっきり言われることもなく入院から55日で亡くなりました。父は、母の死のショックと定年も重なって病気になり(もともといろいろ悪かったんですが)阪神大震災の翌年に亡くなりました。わたしにとっては母の死のほうがショックでした。でも、自分がなんとかすればよかったんではないかというのは父のほうなんです。それはある意味いまだにトラウマとしてあります。見殺しにしたという感覚があります。一方、福祉とか介護とかいうほうから見るとすでに両親がいないので自分には関係ない、親の老後の心配はいらない、親のボケた姿は見なくても済む、というふうに無理やり自分を納得させるための理由にしてました。でも、きょうの袖山さんのお話を聞いてそれではいけない、と思いました。じゃあ今日から何ができてどういうふうに考えていくのかといわれれば即答できませんがそれを考えるきっかけになったと思います。まだまだ消化できていないので話がまとまりませんが、またいろいろ気づくことがあればお話したいと思います。袖山さんは究極のサービスマンって気がしました。目のつけどころや感性が中谷さんのようで。明日もよろしくお願いします。楽しみです。(T.K)

●こんにちは。昨日の袖山さんの公演に出席させて頂いたAと申します。とても素晴らしい時間をありがとうございました。今まで「○○さんの講演で涙を流した」という様な話を聞いて「そんな事はないだろう」などと思っていましたが、今ではそんな自分に対して「そんな事はないだろう」という気持ちで一杯です。自分は現在、福祉の分野とは対極に近い仕事をしている人間ですが、袖山さんのお話には心から納得でき、最近自分の人生にについて深く考えている中で言葉に言い表し難いほどの刺激を受けました。今後の自分の道が少し開けたような気がします。いつかご報告できる時が来ましたら是非ご挨拶させてください。また機会がありましたらぜひ参加させて頂きますので、その時はよろしくお願い致します。また、自分に何かしらお手伝いできる事がありましたら、是非お声をおかけ下さい。師走に入り、寒さも一段と厳しくなりますが、お体にはお気を付けて色々な方の夢の応援に邁進して下さい。一ファンとして応援しています。(A.R)

●袖山卓也さんはあつく夢を語り、今を生きているひとでした。ひとの生き方に勝った負けたはないのだろうけど、その志においても情熱でも、いまは正直に参りましたというしか有りません。ぼくの中に残った言葉→・人を見殺しにすると自分のこころを殺すことになる(困っているひと苦し んでいる人を前に・・・)・人間だから幸せも不幸も言えるんだ。(動物にはないよね、→「10円玉」 と同じように、すべて表裏がある。「生」と「死」、「幸せ」と「不幸せ」すべてが、表と裏の関係で、あわせて『人間』、 どちらも『人間』。)・自ら死ぬということは人を殺すことになりますよ(自殺願望のひとに向か って)所詮ひとはひとりひとりなんだけど、でもみんなひとつのいのちを生きているんですよね。今度名古屋におじゃましてきます。(A.T)

●昨日の袖山さんのセミナー非常に良かったです。どなたか書いてらっしゃいましたが私、講演で初めて泣きそうになりました。感動する映画でも我慢してほとんど泣いたことなど無いのになぜか昨日は涙が出そうでした。その涙の理由はよくわかりません。悲しい話で泣いたわけでも、感動したわけでもないような気がします。泣きそうになったタイミングってのは袖山さんが真剣に熱く語っている瞬間でした。袖山さんがあまりに熱すぎて涙が出てきたのでしょうか??人って熱く語ると他人を泣かせることができるんだな、と思いました。私も講演して人を泣かせるような人間になります!!私、袖山さんのことは今までまったく知りませんでした。その袖山さんを呼んでくださった岩崎さん、和田さん、ありがとうございました。和田さん、岩崎さんの活動は人の心に大きな良い影響を与えられる最高の行動ですね。今後も頑張って下さい。期待しています。私も具体的に自分の存在感出せる様に行動していきたいと思います。(K.D)

●まず、今回の講演の企画、すごく良かったです。出席理由の「岩崎さんのおすすめだから」が間違ってないと強く感じました。袖山さんの講演は、楽しくまたは考えさせられることが多く琴線に届きました。その具体的な感想を箇条書きします。『自分の感情の許容範囲は、自分を知ることで変えることができる』ベンツの横はいりが許せなかった自分が、受けとめ方を変えることで平穏でいられるという話、確かにそうだと感じました。しかし、自分の場合は、年齢とともにという感じです。また、嫌なことを遠ざけると楽になる部分もあるが、同時にいいことも逃げてしまう。この言葉が自分では一番印象に残っています。話の内容が、結婚や学歴など具体的でわかりやすかったです。毎日いろんな選択の連続ですが、自身の時は得るもの、失うものを考え、素直で生きたいと思いました。他者の時は、いいことばかりじゃなく悪いと想定されることも自分の意見として伝えようと思います。福祉についても、決して他人事ではなく、またネガティブなものでもない。袖山さんの講演を聞きそう感じました。『人はパンのみに生きるにあらず』自分達の福祉もそうあってはならないと思います。最後に、初めての参加でしたが、和田さん、岩崎さん、「夢ある」のスタッフの方々に感謝しています。久しぶりにほんのりした気持ちになりました。これから元気でがんばります。(T.F)

 

 

主催者の感想

 
 

●「私には夢がある」の岩崎久美です。9月28日の深夜、何気なくつけたテレビの画面に映った袖山さんに吸い寄せられました。袖山さんは、福祉の仕事に就きながら、「『福祉』や『介護』という言葉がなくなる社会にしたい」と語ってらっしゃいました。袖山さんは、仲間の「死」をキッカケに、「生」ということを深く感じ医療そして、福祉の世界へと進まれた方です。テーマが福祉だったので、最初は自分の祖母のことを思い浮かべました。でも、それが、だんだんと、恋人や友人、お客様に対するかかわり方への想いと変わり、さらには、自分の生き方についてのメッセージに聞こえてきました。「福祉」という言葉を使うと、お年寄りの方への接し方になるけれども、袖山さんのなさっていることは、つまりは、心の深い部分でのコミュニケーション。そして、袖山さんのメッセージは、人とのかかわり方や、「生きる」ことそのものに、伝わってくるメッセージだと感じました。そして、袖山さんのメッセージや、私の感じたこの感動を、ぜひたくさんの方に感じていただきたいと思い、今回の講演をおねがいしました。

袖山さんが医療関係の仕事に従事されていたころ、患者さんに「もう、治さないでほしい。自分は自分らしく生きて、死にたい」と言われたそうです。そして、「自分は身体しか治していなかった」ということを感じ、心のケアをしたいと考えたときに、福祉の道へ進まれ、お年寄りの「笑い」にとことんこだわったサービスを提供しています。そんな袖山さんの「心と心が通い合うコミュニケーションのとり方」や、「笑い」にこだわる理由、「生」と「死」の話など、実際の体験から感じられたことや、本質的なメッセージをお話していただきました。袖山さんのお話は、現場での実体験に基づいているからこそ、説得力があるし、心が揺さぶられるんだなぁと改めて感じました。私の中で、心に響いた袖山さんの言葉を、参考までに…。

人から逃げて、一人きりになると、不幸せからも逃げられるけれど、幸せからも逃げてしまう。悪いことが減ると、いいことも減る/冷静でいると、失敗も成功もしない/コンプレックスはなくならない/コンプレックスを抱えたまま、究極を目指すから、成長していける/「〜できなかった」は、「〜しなかった」/真実は言葉では表しにくい/出来事や体験で心が揺さぶられ、心の贅肉がおちていく/人は「死」が恐いのではなくて、「いつ死ぬのかわかること」が恐い/「10円玉」と同じように、すべて表裏がある。「生」と「死」、「幸せ」と「不幸せ」すべてが、表と裏の関係で、あわせて『人間』、どちらも『人間』/「死」があるからこそ、一生懸命生きることができる/自分の周りの人に「心の受け渡し」をし、一生懸命生きれば、その人は、「死」なない。心を受け渡した人の心の中で生き続ける

袖山さんのお話をお聞きして、とてもあったかい気持ちになりました。じわーんとゆっくり感動しているような、今でも心があったかい感覚です。コンプレックスを共に、自分のペースで自分の人生を生きたい。そう思えました。生きるエネルギーが、じわじわ沸いてくる素敵なセミナーになりました!(岩崎久美)

 

 

備考

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