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人気がほしいですか?

■インタビュアー:今日は、和田さんの個人的な価値観をお聞きしたいと思います。さて、突然ですが、有名になると、やりたいことがやりやすくなるというメリットもあるけれど、逆に、有名になると、目立つために、色々やりにくいことも出てくる。自分の目指すポジションは、どうありたいですか?

■和田:そりゃ、大人気のほうがうれしいですよ。嫌われたくないですし。

■インタビュアー:人気にはも色々な幅があって、クラスで人気とか、学校で人気とか、みんなが知っているぐらいの有名人とかあるけれど、どのあたりをイメージしてますか?

■和田:最近中島みゆきさんが好きなんですけど、彼女のように「好きな人は好き」っていうようなポジションに惹かれますね。大人気というと、ブームがあるということでしょ。下がるときもあるわけで。支持層が厚くて波がない方が理想的。みんなに人気がいいよね、という一方で、もう一人の客観的な自分は、そういうのじゃなくて、ずっと続く、厚い支持があるようになりたいと思ってます。

 

 

人気が出ると、悪意ある人も出てくるけど、どう思う?

■インタビュアー:支持があるってのは、いいことの反面、嫉妬を受けたりイヤな目にあうこともあるわけだけれど、それもあえて、支持を集める方向性にいきたいと思いますか?

■和田:思いますね。2人目を産む前に、ブログに「もうすぐ生まれそうです」って書いたら、「早く死んでください」っていうコメントが来た時に、「ああ、こういう問題や、ひがみを持った人っていうのも出てくるのね」って思いましたね。でも私は、守りに強く、あまりそういうのに傷つかないっていうか、「勝手に言ってなさい」というところがあるみたいなんです。だから、そういうのも覚悟の上っていうことがあります。

■インタビュアー:自分の道を進む途中では、悪意を持った人も出てくると思うのですが、どういう対応をしようと思いますか?

■和田:そういうことに対してのびっくり度が全然ないんです。「だから?」みたいな。「電話番号とかを公開することに対して抵抗はないか」って質問されたことがあるんだけど、抵抗はないですね。参加者には携帯とか教えてますしね。まさかそんな悪い人がいるなんて想像してないから、そこに対するリアル感がないんです。悪意がある人が何か言っても、私のために言ってるのかもって勘違いしているから、気づいてないのかもしれない。悪意を見たくないから、善意解釈をしてるのかもしれないけれど。なぜか性善説で人を見てますね。

■インタビュアー:ある程度自分の活動が広がってくると、たとえばブログとか少し間違っただけでも、すごい指摘がくるみたいな息苦しさもあると思うけれど、感じることは?

■それは感じてます。前は言いたいことをぽんぽん言うのが私のキャラだったんだけど、それが素直に言いにくくなっている。会社作ってもうすぐ6年、イメージもできてるし、期待されていることがすでにあったりね。人目を気にするし、相手の期待に沿う行動を取るタイプなんですよ、私。でも、もう一回ゼロに戻そうって思ってます。飾った自分ではなく、ど真ん中の自分を出していきたいです。期待にそう言葉を言うのではなく、今自分が思っていることをちゃんと口にしたいと思います。

 

 

メッセージを伝える範囲は、どこを狙っているのか?

■インタビュアー:言いたいことを言いたいように言うには、むしろ、あまり有名ではないほうがいいこともあると思うんです。志向性として、伝えるメッセージの広さと深さだったらどちらを優先したいですか?

■和田:んー、本当は深くのほうが幸せになれるんでしょうね。昔は100対ゼロぐらいに、広い方を選んでいたんですけど、この5年間で、深いほうの魅力のほうを強く感じています。キャリアデザイン講座みたいに少人数でやってることのほうが面白く感じられるようになってきたんですね。大規模な講演会よりも。

私としては、私が参加者全員の心の機微を知っているっていうところが魅力なんです。共に参加している感覚がある。あまりに人数多いと、全員に目がいかないですし、向き合えないから。だから、方針を変えようと思っってます。もう「自分が参加する」というところは譲らないようにしようと。

広く行きたいと思うのは、小さい頃から持っているそういう性質なんだと思います。人前に出たい人と出たくない人がいるとしたら、私は出たい人なんですね。恥ずかしいと思うけれど、結局前に出てますから。最近は、「深いほうもいいな」と気づいて、そういう風になってるんだと思います。華やかさもいいけれど、じわーっと浸るような感動も素敵だなあって、ほんと思えるようになりました。

 

 

どんな人間関係を築いているのか?

■インタビュアー:人間関係は、広く浅くのタイプ? 深く狭くのタイプ?

■和田:広く浅くでしたよ。そもそも孤独の中に住んでいるので、心を開いている人といったら、夫くらいです。あとは、みんなある程度仲良いという感じで。でもそれが、最近変わってきました。1人・2人の心を開く大事な人の範囲が、広がってきている。つまり、深く関わる人が増えてる。仕事も人間関係も、広く浅くから、狭く深くの領域にシフトしています。

■インタビュアー:人とどんな関わり方をするタイプですか?

■和田:結構、傷つけあいます。相手の欠点をぐさっと刺すタイプです。イヤなヤツなんです。最近、ようやく、それを見て見ぬふりができるようになりましたけどね。大人になりましたねえ。

でも、今まで、傷つき、傷つけあった関係というのは、絆が強いと思っています。一緒に働いているスタッフの岩崎ともそうだし、夫ともそうだし、言いたいことをいえる関係というのは、素敵だなあとも思います。

人の心を打つ人って、傷ついてもいいという関わり方をしている人かなって思うんですね。あえて傷つけようかとかではなくて、万が一傷ついてもいいという覚悟があるというか。今年はそういう関わりをできる範囲を広げようと思ってます。表面的なところだけだったら、楽なんですけど。でも楽なところじゃなくて、もっと人間的になろうと思ってるんです。

ただ一緒にいる、ただ群れているという関係はもとから好きじゃないんですね。そこでお互い成長する関係がほしい。「夢ある」のスタッフともともに成長したい。そのために、1人1人と向き合って、関わっていきたい。

そしてもちろん、参加者1人1人とも、もっと関わりたいんです。講座やワークショップなどに来てもらえると、かなり濃い関係になるんだけど、普通の講演会では人数が多すぎて挨拶くらいしかきないから。だから今年は、少人数のワークショップを増やそうって思っています。私は、現場で1から出直すつもりです。参加者と関わりを深くもって、その人たちの中に眠るキラリと光るものに感動したいと思っています。

【備考】2007年12月13日にインタビュー。インタビュアー:清水宣晶。

 

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和田清華(わださやか)

有限会社 私には夢がある 代表取締役
1976年、富山県生まれ。同志社大学卒業。出版社で2年間働いたあと、25歳で起業。会社名は、「私には夢がある」。「はじめの1歩を踏み出す、キッカケを作る」ということをミッションに、主に社会人を対象に、個人の可能性を引き出すサービスを展開。毎月、講師を招いて講演会を企画・運営。またキャリアデザインやコミュニケーションに関する講座を自社で開催するなど、精力的に活動。著書に『その夢はいつやるんですか?』(ゴマブックス)がある。2児の母。詳しいプロフィール→詳細を見る





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