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教育ではなく、応援をしている感覚。
■インタビュアー:今日はよろしくお願いします。前回のインタビューでは、和田さん個人の軌跡についてお話いただいたので、今日は少し広げて、スタッフのみなさんのこと、「私には夢がある」という会社のことをお聞かせいただきたいと思います。
■和田:はい、どうぞよろしくお願いします。何でも聞いてください。
■インタビュアー:よく言われていることだと思いますが、スタッフの団結力というか、意識の高さが際立っていますが、何か秘訣があるのでしょうか。
■和田:確かに言われますね。「今まで参加したどの講演会よりも雰囲気がいい」とか「受付スタッフ笑顔が素敵だった」とか。私たちは教育業をしているという意識はまったくないんですね。教育なんていうとおこがましいというか。応援しているという意識ですね。あとはサービス業だと思っているからですかね。
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スタッフ合宿は、相当気合を入れた。
■インタビュアー:9月にスタッフで合宿に行ったと聞きましたが・・・。
■和田:私の実家の富山に、2泊3日で行きました。15人くらいで、マイクロバスにみんな乗り込んで行ったんです。しかも、そのマイクロバスの運転も、スタッフの1人がわざわざ大型免許を取りに行って運転するという気合の入れようでした。
■インタビュアー:合宿では何をされたのですか?
■和田:かくし芸大会をしたんです。ステージや照明・音響の整ったホールを1日借りて、それぞれが1人もしくは、数人のチームで発表するんです。私のチームはゴリエのダンスや美輪明宏さんのモノマネや歌、あとピンクレディーと氣志團の踊りをしました。2ヶ月前から練習して、衣装も全部そろえて。仕事そっちのけで、その練習ばかりしていましたよ。ダンスのレッスンにも通ったりして。
■インタビュアー:なぜ、富山に行って、東京でもできることをしたんですか?
■和田:ただ旅行に行って、のんびりして、楽しんでというよりも、そこでしかできない思い出を、ちゃんと準備して作ってみたかったからですかね。ただの慰安旅行よりも、はるかに気付きが多かったです。やはり情熱を傾けた分、気付きというのも大きいですね。
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はじめてのことをするときの、成長する感覚を味わいたかった。
■インタビュアー:どんな気付きがあったんですか?
■和田:私が発表したダンスの練習は、最初、かなりキツかったんですね。そもそも体がなまっているし、特にゴリエの曲は、音楽のスピードも早いので、戸惑いました。私がダンスを最初に覚えてみんなに教える係だったのですが、DVDを50回見ても、さっぱりわからないんです。もう音を聞くのもイヤになるくらい、どん底で。でも、不思議なことに、それから何日かしてまたDVDを見てみると、音がちゃんと捉えられるんですね。慣れてきたというか。「あっ、何かが抜けた」と思いました。
この数年間、できることをしてきたので、まったくはじめてのことというのは、手を出してこなかったのです。でも、このはじめてのことにチャレンジして、だんだん体がついていく感覚って最高だなあって思ったのです。よく、成長曲線とか言うじゃないですか。最初は全然底這なんだけど、あるときグンと伸びるっていう。あの曲線をリアルに感じたんです。だからこれからもし新しいことをはじめても、「もうダメだ」と行き詰ったところがきっと成長の目前なんだなと、経験を持って思えるようになりました。
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最近、はまっていること。
■インタビュアー:他に新しいチャレンジをされているんですか?
■和田:最近、作詞をしているんです。言葉が好きだったから、本を書いたり、連載したりしていたんですが、なんとなく作詞もどうかと思ってしてみると、楽しかったから。でもこれもまた壁だらけで。自分の才能のなさに愕然とするわけです。でもそこで、「しめしめ」と思ってる自分もいるんですね。この壁越えたら、次のステージがあるんだな、みたいな。まだまだ実力も追いついていないですが、10年後にはプロと名乗れるくらいになっていたいです。きっと、生涯やっていくと思うので、遅咲きでいいんです、私。いちおう、「夢ある」のテーマ曲みたいな歌詞は書いて、今、曲を書いてもらっています。
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聞いただけで終わらない講演会にしたい。
■インタビュアー:ダンスに作詞に、和田さん個人としてはいろいろ活動の幅を広げていますが、「私には夢がある」はどの方向へ行くんでしょうか。
■和田:「聞いて終わりじゃない」っていう方向に行くでしょうね。講演会でも、もっと質問時間を増やしたり、最初に自己紹介の時間を作ったりとか、最近しているんです。講演会を主催しながら言うのもあれですけれど、ただ聞いただけだと、3日で忘れますからね。それをいかに自分の生活に生かして、取り入れていくかというのが大事ですから、そのアクションがしやすい形にはしていきたいです。あと、講演がインプット主体だとしたら、アウトプット主体のワークショップにも力を入れていこうと思っています。
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実感を伴う気付きがあるのが、ワークショップ。
■インタビュアー:ワークショップというのは、どんなものなんですか?
■和田:参加型の形なんですね。講師というのはいなくて、いるのはその場を進行するファシリテーター(進行役)。進行役は、参加者が考える素材やヒントを提供し、出てきた意見をつないだり、逆に違う見方を問いかけたりするんです。
ゲームも取り入れてすごくリラックスした笑いが起こる雰囲気で、あるテーマやお題を出したりするので、それを参加者同士で話し合い、気付きを得ていくというスタイルです。これが、ほんとに面白いんですね。
キャリアデザイン講座なんかは、このワークショップ形式で行っているんですけれど、誰かから教えてもらう受け身な自分が、ちょっとしたことから自分で気付いて答えを出す習慣に変わっていくのを見るのが、本当にうれしいです。実際、講演よりも数十倍気付きが多いって、参加者は一様に言いますね。おそらく、実感を伴う気付きがあるからそう感じるのだと思います。
まだまだ、ワークショップという認知度が高まっていないので、この素敵な学び方のスタイルで、より大きな学びの場というのを体験してほしいなあと思っています。積極的に参加するというと、引く人もいるかもしれませんが、積極的な参加なしに何かに参加しても、結局得るものがないですから。変わろうと思っている人には、お勧めですね。かなり、元気がでます。
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10年後は、学校を作りたい。
■インタビュアー:10年後、「私には夢がある」をどうしたいという目標などはありますか?
■和田:社会人の学校にしたいですね。人と関わりながら、学べる場所として。性別、年齢、職業、肩書き、そんなのまったく関係なく、人間対人間として人と関わるって、すごく大事なことだと思うんです。仕事をしていたり、家庭にいたりすると、会う人って限られてくるじゃないですか。同じ傾向の人、同じ業種の人、そして利害関係のある人との関わりじゃないところで、ちゃんと人と関わるって、意識しないとできないですよね。小学校とか中学校のときの友達のように、授業とは全然関係ない話題でガハガハ大笑いできる仲間がいると、自分の生活にメリハリができると思うんです。どんなセミナーに行っても、なかなかそこまで仲良くなるのって、ない。大人になってからの心底語れる友達が、自然とできるような学校にしたいですね。
■インタビュアー:授業とか、あるんですか?
■和田:ありますよ。月1回かもしれないし、毎週やっているけれど、選択授業みたいな形で、好きなのだけ参加できる形になるかもしれない。真面目な講座もその中にはあるかもしれないけれど、遊びの要素もふんだんに入れようと思っています。合宿もしたいし、大自然の中にアウトドアに行くのもあっていいし、運動部とか、文化部とか、その中にできたりして。その先駆けとして、今、運動部も作りましたし、「夢ある」エンターテイメント部というのも実はあるんですよ。
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「夢ある」はいつも同じスタンスでここにいたい。
■インタビュアー:何かモデルとなるものが、和田さんの中にあるんですか?
■和田:予備校ですね。大学生でもない、高校生でもない。社会的な肩書きがないところで、自分を見つめた時期があったからこそ、今の私がある。迷ったときに戻る場所、「そうだ、自分はこうしようと思ってたんだ」と大事なことを思い出せる場所が作りたいんです。社会に出ると、忙しいから、ついつい全速力で走る術は身につくんだけれど、自分と向き合うのを忘れがちになるから。「夢ある」はいつも、同じスタンスでここにいつづけて発信してるから、自分の軸を思い出したくなったらいつでも来てねっていう場所を作りたいですね。キャリアデザイン講座は、学校の1コマのような存在ですが、その講座はまさしくそうなっていますね。卒業した人が、先輩として、講座に参加しに来てくれます。それがとてもうれしいです。
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人が変わる瞬間に立ち会える喜びを感じる。
■インタビュアー:私も参加したくなりました。
■和田:待ってます。体験講座もありますから(笑)。とにかく、楽しいですよ。私も進行役をしていて、傲慢さが取れました。私が話すより、参加者のみんなの中にある体験のほうが面白いですから。普段しゃべらないことも、洗いざらい話したりするんですね。初恋の話からコンプレックスの話から、全部。全部話してしまうから、ありのままでいられる心地よさがあるんだと思います。みんなの中にこそ、宝が眠ってるなあって思います。可能性は内にある。だから変わるときって、自分の中で何か気付いたときだと思うんですね。教えられたときじゃなくて、「そうだ、私、こうだ」って、自分で気付かないと変わらないから。その瞬間に立ち会えることが、本当にうれしいです。感謝ですね。ありがとうございます。
■インタビュアー:ありがとうございました。
【備考】2007年10月15日にインタビュー。インタビュアー:岩崎。 |
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和田清華(わださやか) |
有限会社 私には夢がある 代表取締役
1976年、富山県生まれ。同志社大学卒業。出版社で2年間働いたあと、25歳で起業。会社名は、「私には夢がある」。「はじめの1歩を踏み出す、キッカケを作る」ということをミッションに、主に社会人を対象に、個人の可能性を引き出すサービスを展開。毎月、講師を招いて講演会を企画・運営。またキャリアデザインやコミュニケーションに関する講座を自社で開催するなど、精力的に活動。著書に『その夢はいつやるんですか?』(ゴマブックス)がある。2児の母。詳しいプロフィール→詳細を見る
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