【プロローグ】(本文より抜粋)
「はじめの1歩を踏み出してみませんか?」
私はコネも実力もなかった大学時代、「給料いらないので働かせてください」という殺し文句で、東京の出版社で働きはじめました。作家の中谷彰宏さんの編集をするためです。
社会人になったばかりのころは、大きな夢を抱いていました。「会社で活躍しよう、自分のチカラを試してみよう」と、あふれる情熱を抑えきれないほどにエネルギッシュでした。でも、徐々に失われていきました。とんがっていた自分が、どんどん丸くなっていったようでした。毎日の膨大な仕事量や社会での理不尽さや人間関係などの問題に直面し、時間があっという間に過ぎていきました。気付いたら、夢なんて語る自分はどこへやら。夢が見えなくなるほどに、毎日は忙しく過ぎていたのです。そして、「私には夢がある」なんて、照れくさくて言えなくなっていました。
でも、この本の帯にも言葉を頂いた、藤原和博さんの本を読んで、ドキっとしました。「どんなに青臭いといわれても、夢を捨てたら手段に殺される」とあったのです。大人になるというのは、夢を捨てることじゃない。大人だからこそ、カッコよく、夢を語りたい。それからは、私の夢はどこにいったのかを、探し始めました。自分の中に眠っている情熱を、再び呼び起こしたいと思ったのです。
あなたには、夢が、ありますか?
私にはまだはっきりと見つかっていません。でも、心の奥底の方に何かがあるような気がするのです。言葉にはまだできていないけれど、ぼんやりとしたものが、ある。そのぼんやりとしたものを、ずっと眠らせておくのは、もったいない。きっとそれを人に語れるようになって、自分自身でも追いかけ始めたとき、私はもっともっと、輝くと思うのです。同じような毎日を惰性で送るときの空虚感を、「夢を追いかけている自分」が、かき消してくれると思うのです。
だから、出版社で2年間働いたあと、25歳のときに起業しました。会社名は、「私には夢がある」。「はじめの1歩を踏み出す、キッカケを作る」ということをミッションに、主に社会人を対象に、個人の可能性を引き出すお手伝いをしています。具体的には、講師を招いて講演会を企画・運営したり、キャリアデザインやコミュニケーションに関して講座を開いたり、私自身が講演をすることもしばしばあります。
私自身の夢も、うまく語れませんが、でもこの言葉は忘れないようにしています。この本のタイトルでもある、「その夢は、いつやるんですか?」。夢がないからといって、動き始めない自分に言い訳をしたくないから。あなたも、自分の中にしまいこんでいる、ぼんやりとあったかい「夢のかけら」を頼りに、今からでも動き出してみませんか? ずっと立ち止まっていては何も変わらないのであれば、自らが夢の方へ近づいて行ってみませんか?
はっきりと見えてから、確信が持てたら・・・と先延ばしにしていては、気付いたら人生の後半になってしまう。夢とは、行動しているうちに、「これが私の夢かもしれない」と気付くことも多いと思うのです。食べたことがない食べ物の味を想像できませんよね。だから、おいしそうだなと思ったら、食べてみればいいんです。そしたらわかります。「あ、私、これ好きだ」と。
夢も同じ。体験していない夢というのは、なかなか実感がわかないのです。実際に動いてみて、体験してみて、自分の中の好き嫌いの感度で判断すればよいのです。つまり、行動していると、どんどん夢の方に近づいていることになるのです。
夢がある人もない人も、とにかくはじめの1歩を踏み出してみませんか?
私は、ない勇気を振り絞って1歩を踏み出してから、人生が変わりました。はじめてしまえば、行動力がどんどんついてきました。思っていることを形にする力が高まってきました。そして、チャレンジした数だけ、自分が成長してきたように思います。今は、自分の力を余さずに精一杯生きる喜びを心から感じています。
そんな私が、どう考えて、どう行動に移してきたかを、この1冊にまとめました。進んでいくうちに、霧がかかっていた未来が、少しづつ開けてきた様子を、ありのままに書いています。
この本が、あなたの1歩を踏み出す、キッカケになればと思います。 |